15-15. 人も動物も特定の遺伝子をかぎ分けパートナーを選ぶらしい!?

  「Nature Communications」の2013年3月19日付オンライン版に、非常に面白い説が出ていたそうです。なんと特定の遺伝子の「匂い」をかぎ分けているらしい、 そして自分とタイプの異なるパートナーを選んでいるらしいのだそうだ。

  我が家でも夫婦は性格も行動様式もまるっきり異なり、お互い何で選んだのか?非常に不思議なのだが、この説を知ってかなり納得できたのでBioQuick Newsの紹介記事をご紹介します。 恐らく心当たりのある方は石を投げれば当たるほどいるのではないかと容易に想像出来ます。

  目から鱗に近い「へーっ」な内容です。興味のある方は是非原著をじっくりと読んで、相手の選択を間違ったなあと心から後悔していた気持ちを、自分の預かり知らない次元の選択だったと、 自分の気持ちを慰めてあげてください。

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Mouse urinary peptides provide a molecular basis for genotype discrimination by nasal sensory neurons

Theo Sturm, Trese Leinders-Zufall, Boris Ma?ek, Mathias Walzer, Stephan Jung, Beate Pommerl, Stefan Stevanovi?, Frank Zufall, Peter Overath & Hans-Georg Rammensee

Selected groups of peptides, including those that are presented by major histocompatibility complex (MHC) proteins, have been proposed to transmit information to the olfactory system of vertebrates via their ability to stimulate chemosensory neurons.
However, the lack of knowledge about such peptides in natural sources accessible for nasal recognition has been a major barrier for this hypothesis.
Here we analyse urinary peptides from selected mouse strains with respect to genotype-related individual differences.
We discover many abundant peptides with single amino-acid variations corresponding to genomic differences.
The polymorphism of major urinary proteins is reflected by variations in prominent urinary peptides.
We also demonstrate an MHC-dependent peptide (SIINFEKL) occurring at very low concentrations in mouse urine.
Chemoreceptive neurons in the vomeronasal organ detect and discriminate single amino-acid variation peptides as well as SIINFEKL.
Hence, urinary peptides represent a real-time sampling of the expressed genome available for chemosensory assessment by other individuals.
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BioQuickニュースの紹介記事です。

  「動物も人も免疫系関係の特定の遺伝子をかぎ分けることができ、その遺伝子がパートナー選びに影響を及ぼす」という学説がメディアを賑わしており、 この遺伝子は、MHC (主要組織適合複合体) 遺伝子と呼ばれている。自分の持っているのとは大きく異なるMHC遺伝子を持った相手をパートナーとして選ぶことは、 子孫が幅広い免疫遺伝子を持ち、したがって様々な疾患に抵抗力を持つようになるのだから、これは理にかなっている。しかし、これまで、人や動物の発散する匂いの中に MHC遺伝子の情報を発信する匂いがあるとは知られていなかった。

  最近ドイツのthe University of Tubingen、Immunology departmentとProteome Centerの研究チームが、同国のthe University of Saarlandの研究者と共同研究を進め、その問題を突き止めた。 この研究報告は、「Nature Communications」の2013年3月19日付オンライン版に掲載され、科学者が「パートナーを嗅ぎ出す」説をレビューすることになる。

  MHC遺伝子は、細胞がどのMHCペプチドをその表面に提示するかを決定し、免疫系キラー細胞がそのMHCペプチドを認識するということはよく知られている。 このペプチドは通常体内のタンパク質で構成され、どのような反応も引き起こさないが、MHCペプチドがウイルス由来のものであれば、免疫系キラー細胞がこれを外敵と認識し、攻撃する。 ところが現在出されているある説によれば、MHCペプチドはMHC遺伝子に関する情報を伝える匂いでコミュニケートするとされており、マウスで試験されたのもこの説だ。

    特殊な感受性細胞が見つかっており、この感受性細胞はMHCペプチドを認識し、識別できることが突き止められている。また、実験では高濃度の合成MHCペプチドがマウスの行動に影響を及ぼすことができ、 そのマウスの尿からMHC遺伝子の匂いと思われるものが抽出されている。これまで尿の中にMHCペプチドが自然に含まれるものかどうか知られていなかったが、 研究チームは、マウスの尿に含まれるMHCペプチドを同定し、対応するMHC遺伝子を知る方法を開発した。ただし、その濃度は極端に低く、 マウスの尿に含まれるMHCペプチドの濃度もこれまで行動実験で用いられていたMHCペプチドの量に比べて100万分の1という極微量だ。 また、マウスの尿からはMHCペプチド以外にも何百という種類のペプチドが検出されており、それぞれがあらゆる種類の遺伝子由来のものと判明しているが、 MHC遺伝子とは何の関係もなかった。これらのペプチドで他のマウスの遺伝子のほとんどをマップ化することができるはずであり、またその濃度はMHCペプチドよりも最高100万倍と非常に高く、 行動実験に用いられた量にほぼ匹敵する。さらに、どちらのペプチドもマウスの特定の嗅覚細胞を活性化できることは、University of Saarlandの研究者が証明した通りである。

  これらの結果から、ゲノム全体の「匂い」の類似性、異質性が、免疫原性の匂いよりも重要な役割を果たしていることが推測され、 匂いは2つの個体の間の関係について総合的な情報を伝えることができるのではないかと考えられる。また、研究チームは、 同じ種の2匹のマウスから採取した異なる非MHCペプチドもにおい受容細胞が正確に識別することを突き止めた。その結果、 不自然に高濃度な合成MHCペプチドを使って行われた先の実験の結果をどのように解釈すべきかという疑問が生まれてきた。

  これまでのところ、ヒトの尿、汗、唾液からはMHCペプチドは検出されていない。ほとんどすべての遺伝子が対象になっており、高濃度ということを考え合わせると、 将来の行動実験では、膨大な数の他のペプチドも考えに入れなければならない。こういったよく見られるペプチドが、免疫系に情報を伝える上で、 他のペプチドの効果を完全に覆い隠してしまっている可能性もある。

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  当ガラパゴス史観の主張は人類は多様性を大きくし、集団のエネルギーが増大する方向に進む、と言うものです。昔習ったエントロピー増大の法則のようなものです。

  従って異なる遺伝子亜型の他民族との交配を選んだ集団は集団エネルギーを増大させ大きく発展してきたが、中世〜近代で「国と国民」という概念と国境ができてから 人々・集団の移動が不自由になり純粋化してくると集団エネルギーは停滞し徐々に落ち込み落日を迎えるのです。そうして古今のほとんどのかって活躍した種族や国が興亡をしてきたのです。

  我が日本も特に第二次大戦後、それまで支配階級として交配を拒んできたY-DNA「O3」の中の下層が、縄文−弥生系と積極的に交配するようになり集団エネルギーが一気に高まり、 もともと明治維新後、没落した清に代わりアジアの盟主になった大いなる素地のあった高い文化度が同期して一気に国家パワーが高まり、Japan as No.1になる手前で失速し、 その感に盛り返した中国に抜かれたのがついこの間のことである。しかし50以上の民族集団からなる民族構成でエネルギーを高めてきた中国もいつまで続くか?です。

  世界中に他遺伝子集団との交配・支配を嫌い辺境の民族・少数民族化してきた集団は多いがいづれも集団エネルギーが弱く、集団内の多様性が低くなり弱体化してゆくのです。 民族の純血を守ることは美しいのですが、それは多様性を高める人類(動物)の進化の方向に反しているのです。

  自分たちとは異なる「匂い」=「遺伝子特に免疫系」を持つ相手を異なる集団から選ぶように生まれついているらしいのです。久し振りに面白い論文でした。



以上

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